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普段はフルリモートワークの会社で、「桜が見える1dayオフィス」をやってみた

こんにちは。アシアル広報チームです。

新型コロナウイルス感染拡大を背景に、テレワークを導入する企業が急増しました。働き方の選択肢として歓迎する声もある一方、テレワークの経験者が増えることで、課題も実感されるようになっています。

2020年6月に日本労働組合総合連合会が実施した「テレワークに関する調査」によれば、テレワーカーが感じるデメリットは、オン・オフの区別がつけづらい、運動不足、上司や同僚とのコミュニケーション不足がトップ3でした。

アシアルではどうでしょうか?

2020年2月よりフルリモート体制に移行して丸2年が経過したアシアルでも、リモート勤務のメリット・デメリットについてメンバーに聞いてみました。
合わせて、今年3月末に実施した「桜が見える1dayオフィス(以下、1dayオフィス)」のレポートもお届けします。

まずはアンケート結果から。

フルリモート勤務における自身にとってのメリット

リモートワーク時の課題

アンケートを通じて見えてきたのは、リモートワークでの働き方に満足しているものの、運動不足やメンバー間のコミュニケーション不足に課題も感じているメンバーの姿。そんな中、ちょっとしたきっかけで、1Dayオフィスの開催が決まりました。

「桜が見える1dayオフィス」とは

アシアルではフルリモート体制へ移行後、オフィスを縮小。現在は全メンバーが集まれるだけの恒常的なスペースがありません。

そこで、社外のイベントスペースをレンタルして1日限定のオフィススペースとしたのが、今回の1dayオフィスです。会場は上野恩賜公園そばの7階建てビルの最上階。ちょうど見頃の桜を見下ろせる立地で「桜が見える1dayオフィス」と呼ぶことになりました。

1Dayオフィス開催を決めた経緯

前出の「テレワークに関する調査」(日本労働組合総合連合会)でも、テレワーカーが感じているデメリットとして挙がったコミュニケーション不足。アシアルでは、その解消のために工夫を凝らしたソーシャルランチや飲み会をオンラインで行っています。

それでも、約6割のメンバーが「社内メンバーとのコミュニケーションが不足する」が課題と今回のアンケートで回答。

3月下旬、とある週末に実施されたオンライン飲み会でも、「そろそろみんなで顔を合わせたい」「会って話をする機会がほしい」と盛り上がり、実際に「1dayオフィスをやってみよう」という話に。その場で会場候補を検索、ハンガリー滞在中の代表取締役・田中もオンライン飲み会の場に参加してもらい、1dayオフィスの実施が即決されました。

そこからは矢のようなスピード! 週が明けた月曜日には会場の下見を行い、状況は随時Slackで共有されました。そして3月31日、1dayオフィスが開催されたのです。

会場からの眺め。上野恩賜公園では、桜が見頃を迎えて満開でした。手前は不忍池です。

開催してみてどうだった?

1dayオフィスでは、感染症対策と会場のオープン時間以外の決め事は特に設けず、参加も出社時間も任意としましたが、東京オフィス在籍メンバーの約半数が参加しました。

普段、オンラインの飲み会やソーシャルランチには参加しない・できないメンバーも顔を見せ、用意されているデスクで仕事をしたり、打ち合わせをしたり、同じ建物内に借りた別室でミーティングをするグループがあったりと、それぞれに仕事をする様子は、出社していた頃と変わりませんでした。

とはいえ、久々にリアルで顔を合わせたということもあり、以前とは違った部分も。毎日出社していた頃は、集中して仕事をするメンバーが多いこともあって、業務時間中の会話が少なかったアシアルですが、1dayオフィスでは顔を合わせると話題が尽きず、おしゃべりの花がそこここに咲き乱れました。

開催当日の1Dayオフィスの様子。

1dayオフィスの感想は?

1dayオフィスに対するメンバーの感想をご紹介します。

「久々にみんなに会えて、少し同窓会の気分になりました。今、なんのプロジェクトをやっているかとか会話の中で聞けて、社内で何をやっているのかわかったのもよかったです。作業をしているとき、誰かに見てもらいたいときも聞きやすく、一人でもんもんとデザインしてるより迷う時間が減った気もしました。ただ、デザイナーの場合、モニターがないと作業がはかどらないときがあるので、そこが課題だなと感じました」(UI/UXデザイナー)

「It was great to be able to meet people.(みんなに会うことができて、すごくよかった)」(インターン)

「リモートでも、あらかじめ具体的な話題があれば声をかけやすいのですが、実際に会うとその場で新しい話題が見つかるので、よりコミュニケーションが発生しやすい、本当にちょっとした相談でも声をかけやすい、という利点があると思いました」(広報・マーケティング)

「入社して初めて直接お会いする方がほとんどだったので、ご挨拶できてよかったです!」(エンジニア)

会場奥には、不忍池を一望できる広々としたテラスも。

「思ったより多くの人が参加していて、皆が元気そうでよかった。仕事終わりに話せる機会があったおかげで、フルリモート移行後に入社された方の人柄が初めてよく伝わったと感じました。頻繁でなくてもよいが、ときどきこのような場が設けられるとよさそうですね。普段は利用しない施設へ入っての仕事も面白かったし、気分転換になりました」(デザイナー)

「イスがちゃんとしたオフィスチェアではなかったので、腰痛持ちの自分としては、それがかなりきつかったです」(フロントエンドエンジニア)

「普通の席とは別に円卓スペースなどがあったり、スタンディングデスクがあったりなど、流動的に動けるスペースもあると、もっとコミュニケーションが生まれると思いました」(エンジニア)

「久しぶりにメンバーと会い、アシアルの一員であることを実感できたのがよかった。ただ、会場ビル内の貸会議室は、参加者全員のLINE登録が必要だったため、借りづらかった。また、イスがオフィスチェアではなかったので、数時間座り続けるのが物理的に少しつらかった」(フロントエンドエンジニア)

「入社してすぐでリアルに会えた方がほとんどいなかったため、実際に会って挨拶できるよい機会となりました。リモート会議の予定が入っていたのですが、それを静かに行うことができる場所の確保が課題だと感じました」(エンジニア)

「It felt good to be able to meet coworkers face-to-face. It also had a different feeling from working at the office, almost like going out somewhere with acquaintances. It was not an issue (because I didn't spend all day there) but maybe it would have been better to have a variety of drinks/snacks.
(同僚と直接顔を合わせられてよかったです。また、オフィスで仕事するのとは違って、知人とどこかにでかけているような感覚に近いものがありました。1日中いたわけではないので問題ではないのですが、いろんな飲み物やお菓子があると、なおよかったかもしれません)」(エンジニア)

「皆さんの元気な姿が見られてよかったです。リモートワークはやりやすいなと思っていた派ですが、たまにはみんなに会うのも大切ですね」(プロジェクトマネージャー/プロダクトマネージャー)

顔を合わせるからこそのコミュニケーションの“量と密度”

1dayオフィスについて、アンケート回答者は「参加してよかった」「次の機会があれば参加したい」を選択。参加に肯定的でした。

「オンラインのコミュニケーションでも大丈夫だと思っていたけど、実際に会うとしゃべることがたくさんある」「対面だと、時間あたりのコミュニケーションの量や密度が違う」といった声も。

アシアルでは、今後も対面で集まれる機会を検討。直近では、月に一度の全社飲み会をオンラインとオフラインのハイブリッドで実施してみようと考えています。

会場全景。結婚式の二次会などでも使われる、ちょっと非日常感のある空間でした。

コロナ禍にある今、単純に人数分のスペースがあれば集まれるわけでなく、感染拡大防止の観点からそれなりの広さと換気ができることも欠かせません。加えて、快適に仕事をしたり、コミュニケーションを促進するには、設備にも工夫と配慮が必要です。一つひとつ条件をクリアしながらオフラインで一堂に会するのは簡単ではありません。

しかし、今回の1dayオフィス開催までのフットワークの軽さや、これまで催されてきた社内イベントでの工夫などが、さらによい“次回”へと導いてくれるはず。メンバーがお互いをよく知り、自分の力を十分に発揮できる働き方を引き続き模索していきます。

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