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見積書のここに注目! アプリ・システム開発で発注者がチェックしたい4つの項目+α

こんにちは。アシアル広報チームです。過去の記事では、システムやアプリの開発依頼前にすることとして、4つのポイントをお伝えしました。それを踏まえて、今回は相見積もりを取って出揃った見積もりをどう判断すればいいのかを考えていきます。

開発案件の発注には、見積もりの妥当性を判断するために専門知識が必要になる、成果物が見えない段階で高額な支出の決断をしなければならないなどの難しさがあります。見積もり金額だけで発注先を決めた結果、「納品物が希望とかけ離れていた」「追加コストが余計にかかった」などの失敗談を聞くことも。

今回の記事では、専門知識なしでも、見積もり・提案の妥当性をある程度判断できるポイントをご紹介します。発注先の選び方がわからないという方は、こちらを参考にぜひ自社なりの判断基準を作り上げてみてください。

1.開発会社の追加提案から見える課題の理解度

発注先を判断する基準の一つは、どれだけ親身になってくれているかです。といっても、相見積もりの段階ではどの開発会社も親切で、親身になってくれていると感じられます。その先の受注を掴み取らなければなりませんから。

でも、その親切さがなんだか的外れだなと感じたことはありませんか? それは、依頼側の意図を汲み取り、課題の本質を理解していないからかもしれません。まず、本当に親身になってくれている開発会社の見積書は以下のような点を押さえているはずです。

・依頼側の希望の正しい受け止め
・目指すべき明確なゴール
・ゴールテープを切るための的確な方法

加えて、開発会社は依頼に対して追加の提案を添えることも。そこから、意図や本質をきちんと理解しているか読み取れますが、上で述べたような点を押さえていれば、提案は依頼側の製品やサービス、ひいては企業の価値を高めるものになります。

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親身になってくれているからこそ、提案書を通して一緒に課題を解決していこうという姿勢も見て取れるでしょう。

一方、開発会社の既存プロダクトや得意分野で実現できるというだけの理由で追加された提案は、依頼者の価値の向上に寄与するとは感じられません。

2.提案書は多ければ良いというものではない

本当に親身かどうかは、提案書の枚数にも表れます。見積もりを依頼したら、大量の提案書が届いたという経験がみなさんにもあるのではないでしょうか。

提案書には先ほど述べた追加提案のほか、開発会社の基本情報や依頼に類似した実績なども記載されています。それらは開発会社の決定において必要な情報ではありますが、開発会社のWebサイトに載っているものがそのままコピーされていることも。それならWebサイトを見れば済むことですし、発注者が既に知っている情報である可能性は高いのでは?

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“親身になる”とは、真摯に依頼者と向き合うこと。真摯に向き合っていれば、提案書には依頼者にとって必要な情報や提案が過不足なく記載されます。提案書は枚数が多ければ良いというものではありません。要点を押さえた必要最小限の枚数のほうが、依頼者のことを良く考えているといえます。

3.事例数に惑わされない。必要なのは応用力

過去の記事では、「要件による得意・不得意や経験の有・無があり、不得意だったり経験がない要件の場合に工数が多めに見積もられることも。要件によって、適切な会社に依頼することが重要」とWeb業界に長く身を置く営業担当がお話ししました。それを見極めるために依頼と類似の実績があるかどうかは、提案書の中で必ずチェックしたい項目です。

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ただし、ただの羅列では意味がありません。大切なのは、依頼側の課題に実績をどう活かすのかです。提案にそれが明記されているかを確認しましょう。

4.単価の高さは自信の表れ

さて、最後に価格をチェックする際のポイントを見ていきましょう。過去の記事でも触れていますが、目に見えない部分にかかるコストやリスク管理にかかる費用など、依頼者から見えない部分に費用をかけるのはナンセンスと思われがちですが、これが計上されているのは、開発会社の真摯な姿勢の表れでもあります。

そしてもう一つ、注目すべきが単価。システムやアプリの見積もり価格は、人員数×期間(月または日)=工数をもとに算出されることが一般的です。例えば、3人の人員で2か月かかる場合の工数は「3人×2か月=6人月」となり、ここに1人月(いちにんげつ)当たりの単価を掛けて見積もりを算出します。

優秀なエンジニアほど単価は高いもの。時間当たりに生み出せる価値が高くなるためです。同じ時間でできることのスピードと質が上がるため、工数は圧縮されます。見積もり金額が同じでも単価に注目してみると、単価の高い少数の人員で短期間に行うのか、単価の低い人員を大量に投入して行うのかが見えてきます。

高い単価はエンジニアのスキルに対する自信の表れともいえます。難しい開発案件を依頼するときには特に、見積もりの合計金額だけでなく、工数と単価にも注目してみてください。

ここもチェック。開発会社に聞いておくべきこと

提案書には明記されていないかもしれませんが、開発会社に聞いておきたいこともあります。例えば、開発プロジェクトにおけるミーティングの頻度や作業進捗の確認方法、画面イメージや設計の共有方法などです。どのようなドキュメントを作ってもらえるのか、どのタイミングで共有されるのかも確かめておきたいところ。

さらに、営業担当者のみではなく、プロジェクトを担当するマネージャーとも直接話す機会があればより良いでしょう。これらは依頼する側にとっての安心材料となります。

また、社内DX(デジタルトランスフォーメーション)を考えているのであれば、将来的にかかる費用も考えておく必要があります。将来、保守を行う企業を変更することになれば、コストが大きくなってしまいます。別の開発会社に保守を依頼する場合、引き継いでくれるところを探すことがまず大変です。

自社で引き継ぐ場合は、システムやアプリの開発・保守を通じて、自社内に知見が蓄積されるか。例えば、ドキュメント化して引き継ぎや教育をしてくれるかといった観点も大切です。

以前、アシアルはアルプス システム インテグレーション株式会社(ALSI)様よりモバイルアプリ開発および開発支援を依頼いただきました。この事例では、モバイル開発のナレッジを共有し、以後の追加開発・新規開発をALSI様の内部で行えるような支援もしています。開発後のことを考えるにあたっては、こちらも参考にしてみてください。

品質が高いことは当たり前

アシアル営業担当によれば、「アシアルの単価は高いほう」。高い技術力だけでなく保守力、プロジェクトの推進力などを持ち合わせた総合スキルの高いエンジニア集団であるという自負を反映したものです。それが一方的な自信とならないよう、アシアルでは下図のような項目でお客様から評価されていることを想定して、見積もり依頼に応えたり、プロジェクトを進めたりしています。

この評価項目を見積もり依頼後に出てきた提案書の内容や担当者の印象と照らし合わせてみるのも、開発会社選定の参考になるかもしれません。

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アプリやシステムの開発は、それ自体で大きな金額が動くだけでなく、業務やサービスの質、ひいてはその後の企業の価値を大きく左右するもの。だからこそ、納得できる判断基準で依頼先を見極める必要があります。

今回の記事が「依頼してよかった!」と思える開発会社に出会う手助けになれば幸いです。

▼実際の開発にあたっては、様々な視点でのご提案をしています


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