技術普及で開発者の「できること」を増やす会社
こんにちは、アシアル広報チームです。
私たちアシアルは、技術力をビジネスに活かすだけでなく、技術者コミュニティへの貢献活動も同時に行ってきました。今回は、アシアルが過去にどのような技術者コミュニティへの貢献活動を行ってきたのか振り返りつつ、「Android Bazaar and Conference 2024 Summer」でのワークショップ開催の様子をご紹介します。
技術者コミュニティとアシアル
今から20年以上前、インターネットが普及しはじめ、「OSS(オープンソース)コミュニティ」という言葉がようやく一部のエンジニアの中で認知されてきたような時代に、アシアルは創業しました。当時のアシアルが取り組んだのは、オープンソース言語である「PHP」を普及すること。今でこそPHPはWeb開発において最も使われている言語の一つですが、当時はまだ国内外で本格的な採用が始まったばかりという状況でした。
創業者である田中(代表取締役)がエンジニアだったということもあり、「PHPプログラマーズマガジン」という書籍の発刊から始まったアシアルは、PHPエンジニア向けのQ&Aサイトの運営、技術勉強会の開催などを通じて、技術者が学び、交流できる場を支援してきました。当時は今のように多彩な技術者コミュニティがあったわけでなく、有志で行う勉強会やカンファレンスも限られている状況でした。
そのなかで、草の根的に交流会を運営し、知見を幅広く普及していくことを目的とした技術者コミュニティを下支えすることは、「開発者の『できること』を増やす」ためにも意義のあることだったからです。モバイルアプリに軸足を広げた今でも、オープンソース製品へのコミッター活動、自社ソフトウェアのオープンソース公開など、精力的に取り組んできました。
日本Androidの会が主催するイベントに参加
日本Androidの会は2008年9月に設立され、Androidに興味を持つ人が集まるユーザーコミュニティです。Androidの普及を促進し、ビジネス系、技術系、デザイナー系の人たちに対してAndroidの注目度を上げることを目的としています。その日本Androidの会が主催するイベント「Android Bazaar and Conference 2024 Summer」でアシアルの岡本がワークショップの講師を担当することになりました。
元々、イベント運営メンバーの方が、アシアルのアプリ開発プラットフォーム「Monaca」をご存知で、教育機関のプログラミング教育にも採用されていることから、アプリ開発が初心者の方や小規模ビジネスでの活用に最適とお考えになり、アシアルにワークショップ開催の打診をいただいたようです。
初心者でもアプリ開発できるワークショップを開催
ワークショップは「Monaca Educationでできるアプリ開発」というテーマで、初心者向でもアプリ開発を体験できる内容で企画しました。アシアルがプログラミング教育向けに展開している「Monaca Education」は全国1,000以上の教育機関に採用されており、30万人以上のユーザーが利用しています。
今回のワークショップでも、サンプルアプリを活用し、アプリ開発に必要なクラウドデータベースやWebAPIも学びながら開発する、初心者向けでも本格的なワークショップを準備しました。
熱心にアプリ開発に挑戦
ワークショップは3時間の長丁場で、アプリ開発が初めての参加者のみなさんでしたが、終始熱心に開発を楽しんでくれました。開発したものをすぐにアプリとして確認できる開発体験はやはり好評のようで、サンプルアプリから各人でカスタマイズする時でもアイディアをすぐに実装されていました。
また、初心者の方でも、コードのデバッグ機能やすぐに利用できるクラウドデータベース機能によって開発の負担が軽減され、限られた時間の中でも、アプリ開発に必要な技術や知識を幅広く学ぶことができたようです。
休憩時間には、参加者から個人で開発中のアプリについて技術相談をいただき、その場にいたアシアルのエンジニアが即興でサンプルを作ってレクチャーするなど、対面でのワークショップの良さを感じるひとこまもありました。
技術普及に貢献できる会社であり続ける
アシアルは創業当初から日本でPHPの技術情報を普及させ、モバイルアプリ黎明期にはアプリ開発の負担を軽減できる自社プロダクト「Monaca」を通じて、エンジニアの開発を支援してきました。そのようなルーツを持つアシアルだからこそ、時代や技術が変わっても、技術普及に貢献できる会社であり続けたいと思っています。
今回のような機会は、アシアルにとっては原点のような貴重な場でした。今後も、アシアル社員が一体となって、国内外でのカンファレンスでの発表やスポンサーシップ、技術情報のアウトプット活動などを通じて、技術者コミュニティの発展に積極的に貢献していきたいと考えています。