自社サービスを軸に業務の幅を広げる (渡辺 卓弥 / Monaca 開発エンジニア 兼 マネージャー)
今回は、中途入社9年目のMonaca開発マネージャー渡辺卓弥にアシアルとの出会いから現在までを聞きました。
コーディングに集中できる環境を探して
新卒から4年半ほど大手SIerに所属していた渡辺はPMとして、プロジェクトのタスク調整、成果物の品質管理など、システム開発を円滑に行うための環境を整える役割を担っていました。そして、新卒から続いていたプロジェクトが終わるタイミングで、自分自身でコードを書いたり、エンジニアリングに注力できる環境で仕事をしたいという思いで転職活動を始めたと言います。
「文系の学部出身で、元々ITスキルがとても高いわけではなく、新卒からコードを書くというよりは、プロジェクトの全体管理をするという動きが多かったので、もっとITスキルを磨きたいという思いがありましたね。
転職活動では、魅力的なプロダクトを開発している大企業やベンチャー企業を見て回りました。すでに多くのユーザーを獲得しているプロダクトがある企業では、開発環境がある程度確立されていて、安定的にサービスを稼働させることに注力している印象でした。そこで、様々なプロダクトやプロジェクトに関わることができる受託開発会社に転職したいと思うようになりました。
いろいろな受託開発会社を見ていった中で、アシアルに出会いました。開発の全行程を自社内で行っている点や最新の技術に触れられる点、また個々のメンバーへの裁量が大きく自由な開発ができる点、なにより、CEO田中さんがエンジニアである点が、エンジニア主体の企業であることを体現していて、とても魅力的でした。」
2014年に入社した渡辺。はじめてのプロジェクトでは、受託開発案件でバックエンドAPIの開発とWindowsアプリケーションの構築でした。
「バックエンドフレームワークはPHPのPhalconを使用してましたが、フレームワークも初めてで、当時は理解して使いこなすのにとても苦労していました。
プロジェクトでは、先輩のコードを学んで、書き始めました。プロジェクトチーム内のエンジニアがレビューされているのも把握して、現場レベルのコードを経験していきました。
この頃は、コードを書く事を頑張らないと、とがむしゃらにやっていました。納期に間に合わせるために走り続けるぞ、という気持ちでしたね。」
自社サービスでフルスタック開発
2年目からは、当時のMonacaチームのマネージャーから声がかかり、Monacaの開発に参加することになった渡辺。
「開発チームの人数が少ないため、一人ひとりが開発する担当にほとんど制限はなく、なんでも任せてもらえる環境でした。まずは取り組んでみてチャレンジしていこうという雰囲気でした。
コードを書くスキルは入社時はゼロに近かったところから、バックエンド、フロントエンドの両サイドで書けるようになりました。周りの先輩方にレビューをたくさん実施して頂けて、とても成長できているという実感がありました。」
顧客との技術的な折衝も出来るようになったと渡辺は言います。
「前職でも、エンジニアの人が滞りなく働けるように、顧客をはじめ、関係各所の様々な事を整えるという作業だったので、顧客との折衝という意味では経験はありました。アシアルでは、自分自身もコードを書けるようになったため、技術的に深く入り込んだ提案やアップセルなども行えるようになりました。
この頃から、エンジニア1本というよりは、だんだんと技術アドバイザーや顧客折衝を取り仕切るマネージャーという立ち位置が増えてきました。アシアルは、マネージャーもコーディングに触れ続けるという会社のため、案件の管理もしながら開発や保守も行うプレイングマネージャーのポジションは、コードレベルで技術的に深く理解しながら、プロジェクトに携わりたいと考える自分に合っていました。」
業務の幅を広げチャレンジ
Monacaチームでの開発や顧客との折衝経験を通して、渡辺の世界は広がっていきました。
「Monacaを通して、雑誌や本の執筆、セミナー、ハッカソンのイベントのサポーター、アジャイル開発講師、そしてマーケティングなどに携わるようになりました。Monacaは海外ユーザーも多く、東京本社には外国籍エンジニアも所属しているため、様々な国の人と一緒に仕事していくのが当たり前という環境で、昔の自分からすると想像できないですね(笑)
開発以外の業務は初めてのことばかりで、自分にはできないんじゃないかという気持ちが自然と湧いてきますが、色々な事に取り組んでも良いというアシアルの雰囲気や環境が、後押ししてくれていると感じます。」
これからも渡辺の挑戦は続きます。
「今後はエンジニアとして技術を極めていくスペシャリストよりは、エンジニアメンバーが伸び伸びと開発できることや活躍できる環境を整えること、また、自社サービスを拡大させたり、新規事業を推進できる人材に成長したいです。アシアルではなにか決まったキャリアパスがあるのではなく、個々人の目指すキャリアを応援してくれるため、自分の向かいたいキャリアに制限を設けなくて良いと感じています。」
▼インタビューにも登場するアシアルのメンバーはこちらでご覧ください。https://www.asial.co.jp/company/member/
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