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アシアルのTech勉強会 - エンジニアが学び続ける理由 -

こんにちは。アシアル広報チームです。

今回はアシアルで毎月開催されているTech勉強会を主催してくれている江口から、勉強会の目的意識を持ちつつも、学びの和が広がるように工夫された運営は、どのような思いから実現しているのかご紹介させていただきます。


学びの大切さを身をもって痛感した出来事

元々、私が新卒でお世話になった会社はエンジニアの教育に力を入れている会社で、技術力でお客様の信頼を勝ち取っていくという雰囲気の会社でした。150名ぐらいのエンジニアが所属していたのですが、部署の垣根を超えて技術勉強の機会を会社全体で開催していました。いま思うとその時の影響が大きかったんだと思います。初めての職場でしたので、社会人はそれぐらい勉強していかないと生き抜いていけないんだと、当たり前のように思うようになりました。

当時の職場で学びの大切さを痛感した経験があります。社会人2年目の時、今までの経験やキャパを超える大型案件を担当して苦労したことがあります。その案件では、様々な事情で満足な開発体制が組めない中、新しい機能がどんどん追加されたり、あれも必要これも必要と、多くのことをやらなければいけない状況が続きました。この時の経験から、次も同じように困難なプロジェクトだった場合に備えて、常に新しい技術や知識を吸収しておき、先手を打っておく必要があると考えるようになりました。

学びのモチベーションは「危機感」と「楽しさ」

若い時の経験が、ある種の危機感のようにずっと残っていて、10年以上もたつ今も、常に学び続ける原動力になっています。ただ、そういった危機感だけでなく、これまで学びを続けてこれたのは、単純に自分が作ったものが動く楽しみを今もずっと感じられているからだと思います。若い時よりも、その感じ方も少し落ち着いてきている部分もありますが、それでもエンジニアリングを始めた時の、モノを作って動くとか、新しい技術を取り入れて成功した時の喜びは今もあります。それが大きなモチベーションの一つになっています。 

多分、アシアルのメンバーもそういう人が多いと思います。それが楽しくて、忙しくても学びを続けられているっていう部分があって、逆にそれを楽しめないと、この業界は技術の進化も早いですし、辛いんじゃないかなと思っています。1行でも2行でも自分が書いたプログラムが、世の中で動いて使ってもらっているっていうのは、結構クリエイティブな体験だと思うんですよね。それを想像したり実感できると、エンジニアは大きなモチベーションになると思います。

コロナで止まったTech勉強会を再開

学びは続けているんですけど、やっぱり私もたまにサボるんですね。そういう時、みんなで勉強会をする良さに助けられています。周りの仲間たちがこういうことやっているとか、調べて試しているとか聞くと、「俺、これ知らないし、触ったこともない」みたいな発見と同時に焦りも出るので、そういうきっかけをみんなで学ぶ場からもらっています。自分ひとりで学ぶのも、やっぱり限界があると思いますので、仲間が学んでいることを知るだけでもモチベーションになりますし、単純に聞いてて楽しいですね。

アシアルでは、ランチタイムを利用して開催されていたTech勉強会が、コロナをきっかけに止まっていました。フルリモート体制でTech勉強会を再開したのは、自分と同じようにみんなで学ぶ場を求めているメンバーがいて、その声をきっかけにオンラインでTech勉強会を再開することにしました。

Slackのハドルを活用して再開

知らないことを気軽に聞ける場に

Tech勉強会をオンラインで再開する際に、改めて心がけた点は誰でも意見しやすい場にするという点です。技術的な指摘をする「マサカリを投げる」という表現があったりすると思うんですけど、単純にああいうのが嫌いなんです。 知らないのは、その人の境遇とか環境にもよるから、知ってて当たり前なんてことはないと思っていて、いま知れたんだから良かったでしょというポジティブなもので積み重ねたいという思いがあります。勉強会の運営という点では、そういう空気感や、コミュニケーションが取れる勉強会を凄く意識しています。

オンラインで再開した当初は、オンラインのデメリットとして独り言のように一方的な時間になってしまわないか心配したのですが、オンラインの方が質問をしやすいメンバーも多くいて、ラジオのように耳だけ参加したり、後で気になったこともSlackで質問したりと、オンライン開催の良さも多く見つけることができました。

オンラインの気軽さやりやすさも再開してみて実感

たしかに感じる「みんなで学ぶ」良さ

Tech勉強会を再開してから思い返すと色々な良さを感じることができています。最近すごく分かりやすい例で一つあったのは、あるメンバーが個人情報を取り扱う本番リリース手順のレビューをTech勉強会で実施したことがあり、その時の勉強会は各メンバーにとって凄くプラスになったと感じています。気兼ねなく、みんなでわいわいレビューしたおかげで、本人も新しい観点に気づいて対策を深め無事リリースを成功させることもできましたし、他のメンバーも大規模プロジェクトの個人情報を取り扱う時のプロセスや考えなきゃいけない事を知ることができたと思います。近い将来、自分がまたそういうプロジェクトをやらなきゃいけない時に、事前に知っているだけでも全然違うと思います。

あとは、社内環境構築の話をしてくれた回も面白かったです。凄いことやってるんですけど、社内の環境構築って周りに知られないんですよね。誰も何やってるか知らない、担当したメンバーがどれだけ大変なことをやってるかっていうのをみんなが知れたっていうのはやってよかったなって思いました。技術や知識の共有が勉強会の目的ではあるのですが、その裏にある普段は知れないような努力とか大変さをお互いのメンバーで知れるっていう面もみんなで学ぶ良さだと感じています。

1dayオフィスがある時はオフラインで開催

ナレッジは隠すことなく共有資産に

世の中には自分が苦労して学んだことを、人にただで教えることに抵抗のある人もいると思います。ただ、個人的な考えとしては隠し持っててもメリットはあまりないと感じています。単純に良い学びだったら人にも伝えたいという気持ちもありますし、自分が学んだことが100%あっているとは限らないからです。だから、ナレッジはどんどん共有した方が自分のためにもなるケースが多いのではないかと思います。OSSじゃないですけど、シェアしながら共有資産にして、お互い成長していける環境を大切にしたいです。

将来的には、勉強会のようなコミュニケーションを社内ではなく、パートナー企業様や取引企業様とも実施できると面白そうです。アシアルのナレッジを隠すことなく、パートナー企業様や取引企業様ともシェアする場があることで、アシアルもまた多くの学びをもらえると考えています。そのためにも、これからもメンバーと一緒にTech勉強会を育んでいきたいと思います。

プロジェクトマネージャー・エンジニア
江口 悠


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